バスなびニュース
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貸切バスのドライバーは機械じゃありません。

2022年01月11日

いつも細心の注意を払い、プロとして安全運転をして頂いている貸切バスのドライバー。
社員旅行やパッケージツアーなど、色々な場面で乗ることがあるのではないでしょうか。
高速道路を走行中、景色をのんびり眺めていると、知らないうちに車線変更していたり、貸切バスの長い車体を1発で駐車スペースに入れたりと、その技術の高さには驚かせられますよね。
そんな貸切バスのドライバーに拘束時間があるのはご存知ですか?
ドライバーの拘束時間が13時間を超える場合、乗務員の仮眠またはドライバーが2名必要になり料金が割高になります。
今回はドライバーの拘束時間についてご説明致します。

貸切バスのドラーバーの拘束時間とは

貸切バスの運転手の拘束時間は、厚生労働省により定められており、「始業時刻から終業時刻までの時間」となります。
休憩時間を含んだ労働時間といえばわかりやすいでしょうか。
この拘束時間に関して以下のような決まりがあります。
・連続した運転時間が4時間を越えないこと(4時間経過後30分以上の休憩が必要)
※法令により、1.5時間~2時間おきにSA・PA等で20分程度の休憩を取ります。
・2日を平均して1日あたり運転時間が9時間を越えないこと

以下の場合、運転時間は平均9時間なので3日間の平均が9時間以内であればワンマン運行可能です。
1日目
出発13:00~到着22:00(運転時間9時間(回送含む))
2日目
出発8:00~到着18:00(運転時間10時間(回送含む))
3日目
出発9:00~到着17:00(運転時間8時間(回送含む))
※1~3日目全てで1.5時間~2時間おきにSA・PA等で20分程度の休憩をします

詳しくは<バス運転者の労働時間等の改善のための基準>をご覧ください。

ドライバーは連続して8時間以上の休息を取らなければいけません。
労働時間中の休憩とは別で、1日の仕事が終わり、次の日の仕事を始めるまでの時間といえばわかりやすいでしょうか。
仕事終了が23時の場合は以下のようになります。

1日目
到着22:00、回送・点検で1時間必要
終了は23:00
2日目
出発前点検・回送で1時間必要
最短出発時間は8:00

ワンマンで運転の場合ですと、休憩時間は8時間必要なため、2日目は点検の時間も含めると、最短で8:00出発となります。

貸切バスのドライバーの仮眠時間とは

貸切バスの運行は、ドライバーが一人では運行がむずかしい場合などにツーマンでの運行となる場合がございます。
ツーマンの運行では料金が高くなるだけではなく、乗車できる人数も減少します。
ツーマン運行の場合はドライバーの後ろの2席を利用させていただいております。

貸切バスを安全に利用するためにドライバーさんの拘束時間や運転時間が定められています。
長時間利用を検討されている方は注意点を参考にされてみてはいかがでしょうか。


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