
2024年10月30日
コロナ禍において貸切バスの需要が激減し、バスのドライバーは転職することを余儀なくされました。
これはバスだけでなくトラックやタクシーなどのドライバーも同じ状況で、現在ではどこもドライバー不足のようです。
今回はそんなドライバーのお話です。
一般的な企業での会社員の場合、9時から17~18時までお仕事をしますよね。
貸切バスの運転手はどうでしょうか?
乗車場所に着く前に、車両点検の時間と回送する時間が必要になります。
朝8~9時くらいにお客様を載せる場合には、2~3時間前には業務開始をしなければいけませんね。
つまり朝5~6時には仕事を開始するということになります。
日帰り観光であれば、観光を終えてお客様が降車するのは17~18時となり、開始と同じく車庫まで回送し車両点検をして業務終了となります。
業務が終わるのは20~21時になりますね。
朝6時から夜21時まで業務というのは体力も気力もヘトヘトに疲れてしまいますし、労働基準法に引っかかってしまいますよね。
そこで厚生労働省よりバスドライバーの労働時間などの労働条件が定められています。
この労働条件は都度改善され、2024年4月1日からは
・1年間で拘束時間3300時間以内
・11時間以上の休息時間(仕事終わりから仕事始まりまで)
・2日で平均9時間以内の運転時間
・連続運転時間は4時間以内
となっております。
その他にも細かく条件が決められております。
安全で安心な運転をして頂くためにも、きちんと休んで頂きたいですよね。
(参考:https://driver-roudou-jikan.mhlw.go.jp/bus/notice)
車を運転される方はわかると思いますが、運転は思っている以上に疲れますよね。
高速道路などは、特に変化もなく退屈で、眠さも襲ってきたりします。
そんな疲れる運転ですので、きちんとした休憩時間を取ることが大事です。
貸切バスのドライバーの場合は休憩に関するきちんとしたルールがあります。
・4時間運転で30分以上連続した休憩をする
というのがルールになりますが、乗車されているお客様も休憩が必要ですので、一般的には2時間程度で15分前後の休憩を取ることが多いようです。
また、休息時間(仕事終わりから次の仕事始まりまで)にもルールがあり
・継続11時間以上与えるよう努めることを基本とし、継続9時間を下回ってはいけない
となっております。
全国の貸切バスドライバーさん、きちんとした休憩、休息をとり、今日も安全全運転をお願いします。