2025年10月23日
せっかくの旅行や観光も、「バス酔いしてしまって楽しめなかった…」という経験はありませんか?
貸切バスを利用する団体旅行や社員旅行では、長時間の移動になることも多く、乗り物酔いに悩む方は少なくありません。
でも安心してください。
実は、貸切バスの運転手や観光業のプロたちは、乗り物酔いを防ぐためのちょっとした工夫をよく知っています。
この記事では、バス酔いの原因をはじめ、「酔いにくい座席」「出発前の準備」「移動中の過ごし方」まで、すぐに実践できる乗り物酔い対策を詳しくご紹介します。
バス酔いの主な原因は、「目から入る情報」と「体が感じる動き」のズレによって起こります。
たとえば、バスの中でスマホや本を読んでいると、目は「止まっている」と認識しますが、体は揺れを感じています。
このズレが脳に負担をかけ、気分の悪さや吐き気、頭痛などの症状につながるのです。
また、換気不足や強いにおい、睡眠不足、空腹や満腹もバス酔いの引き金になります。
特に貸切バスでの長距離移動では、空気がこもりやすく、においも気になりやすい環境。
そのため、事前の体調管理と、バスの中での過ごし方がとても重要になります。
貸切バスの運転手も、実はこの点をよく理解しています。
酔いやすいお客様がいる場合は、カーブや揺れの少ないルートを選んだり、こまめな休憩を取るよう心がけているのです。
安心して旅を楽しむためには、運転手や添乗員に「酔いやすいので気をつけてほしい」と一言伝えておくのもおすすめです。
バス酔いを防ぐには、乗車してから対処するよりも「乗る前の準備」がとても大切です。
まずは、出発当日の体調を整えましょう。
前日の睡眠不足や空腹状態は、三半規管を刺激しやすく、酔いやすくなります。
理想は、軽めの食事をとってから乗車すること。
油っぽい食べ物や強いにおいのするものは避け、消化の良いメニューを選びましょう。
次に、座席選びも大きなポイントです。
貸切バスの場合、席を自由に決められることが多いので、酔いやすい方は以下のような席を選びましょう。
・前方または中央付近の座席(揺れが少ない)
・進行方向を向いた席
・窓側で景色が見える位置
バスの後方はカーブや揺れの影響を受けやすく、振動も強く感じます。
反対に、運転席の近くは揺れが少なく、進行方向が把握しやすいため、体の感覚が安定しやすいのです。
また、バスの空気をこまめに入れ替えることも効果的。
貸切バスの運転手に「窓を少し開けてほしい」「エアコンを弱めてほしい」と頼むのもOKです。
ほとんどのバスは、換気機能や空気清浄機を備えており、気軽に調整できます。
さらに、必要に応じて酔い止め薬を早めに服用しましょう。
「酔ってから」ではなく、「出発の30分前」くらいがベストタイミングです。
乗車中の過ごし方でも、バス酔いの起こりやすさは大きく変わります。
一番のコツは、「目と体の感覚を一致させる」こと。
つまり、景色を眺めて「体が動いている」と脳に正しく伝えることです。
窓の外を見るときは、遠くの景色や山の稜線、空の雲などを見つめるのがおすすめ。
近くの看板やガードレールを目で追うと、かえって目が疲れやすくなります。
また、スマホや読書は酔いの大敵。
どうしても操作する場合は短時間にし、できるだけ目を休めるようにしましょう。
貸切バスの運転手は、「快適な走行リズム」を意識して運転しています。
アクセルやブレーキを急にかけず、カーブではゆっくりと減速し、乗客が揺れを最小限に感じるよう調整してくれます。
もし気分が悪くなった場合は、すぐに声をかけましょう。
バスはすぐに安全な場所に停車し、換気や休憩を取ることができます。
さらに、深呼吸をすることも酔い防止に効果的です。
深く息を吸い、ゆっくり吐くことで自律神経が整い、体のリズムが安定します。
ミント系のガムや飴を口に含むのも良い方法。爽やかな香りが気分をリフレッシュしてくれます。
「酔ってしまうからバスは苦手…」と思っていた方も、正しい対策を知ることで快適な旅ができます。
次の貸切バス旅行では、酔いを気にせず、景色や仲間との会話を思いっきり楽しんでください。